日本には「唯一のセルロイド職人さん」がいらっしゃいます。
それを知ったのは、現在「横浜人形の家」で開催されている
「なつかしくて、あたらしい セルロイド人形ってなぁに?」展。
私は、外出ついでにチェブラーシカ展で非日常を味わうのが目的だったのですが笑
思わぬ所で「セルロイド人形」に出会いました。
セルロイドは、現在のプラスチックが登場する前の素材です。
1856年に開発され、世界中で様々な工業製品に使用された素材でした。
セルロイド人形は軽く、触ると独特の温もりがあるということで、
子どもたちにも大変人気だったそうです。
ですが昭和29年に、セルロイドが燃えやすいことからアメリカは輸入制限を始め、
一気にセルロイド玩具の生産は下火になりました。
現在、平井玩具製作所は平井英一さんが一人で運営する、
日本で唯一セルロイド人形を作る工房だそうです。
さて、ここで展示されていたセルロイド人形は写真撮影OKだったので
いくつか載せていきたいと思います。
ミッキーの隣「パンダ・ウサギ・ねこ」の表示のあるお人形が「ミーコ」です。
平井玩具製作所では一時期セルロイド人形の製作をやめていたものの、
復刻人形の依頼を受けたことにより再び製作されることとなりました。
インターネットの普及とともに、
服を着せたミーコをHPに掲載したことから人気に火がつき
ミーコのペイントをする多くの作家さん、
オリジナルの洋服を着せてプレゼントしてくださる方々とのつながりもでき、
今に至るそうです。
この「色絵付け」はアクリル絵具で行われるそうですが、
その色絵付けにはその人の個性が顕著に表れるとのこと。
温もり感、写真から伝わるでしょうか。
色も、派手なビビッド色というより、若干褪せた雰囲気のある色みが
セルロイド人形にぴったりですね。
ビビッドな色に少しグレーをまぜるとレトロを感じる色みになります。
このようにかなりファニーな色絵付け、、もありました笑
人形というのは、、可愛くもあり、少しこわくもあります。
込められた想いが伝わってくる様な、、吸い込まれる様な。。。
思いがけない出会いに魅了されたひとときでした。