新型コロナを死滅させる紫外線とは?

新型コロナウイルスが、紫外線C波ランプによって消滅することが証明され、

アメリカ・NY市では、地下鉄の車両を深夜に紫外線ランプで殺菌する試験が行われることになりました。

 

紫外線には殺菌作用があり、ウイルスやカビ対策等で今までも専門施設等で使用されていましたが、

今回コロンビア大学の研究チームにより、紫外線C波が表面に付着した新型コロナウイルスを数分以内に

死滅させることが明らかになりました。

 

ということで、

今回は色と深い関わり合いのある紫外線について改めて見ていきたいと思います。

 

 

 

 上の図は「太陽光」に含まれる光の種類です。

私たちが普段目にしている「色」は、この中の「可視光線」です。

 

普段生活していると、さも「色」が絶対的に存在しているかの様に思ってしまいがちですが、

「光」の中に、私たちの多くが見る事のできる「可視光」という「色」が含まれている、と言えます。

 

ですが、昆虫は違います。

昆虫には紫外線が見えるので、私たちと見ている世界は違うものになります。

 

 

さて、紫外線というと、すぐに思いつくのが「日焼け」ですが、

紫外線の種類、UV-A,B,Cそれぞれについて簡単に確認していきたいと思います。

 

UV-Aは、皮膚の真皮に影響を与え、シワやタルミの原因に。また、皮膚が黒くなる日焼けを引き起こします。

UV-Bは、皮膚の表皮に影響を与え、シミ・ソバカス・皮膚ガンの原因に。また、皮膚が赤く炎症する日焼けを引き起こします。

UV-Cは、最も有害ですが、大気層(オゾン等)で吸収され、地表には届かないと言われています。

 

上記のようなデメリットばかりが目立つ紫外線ですが、

一方、メリットもしっかりあります。

 

紫外線は「ビタミンD」を体内に生成する作用があります。

「ビタミンD」はまさに、今の私たちに必要な免疫力を高める効果や、新陳代謝を高める効果、

歯や骨の健康を保つ効果等があります。

季節や地域により差はありますが、1日15分程度(夏場は5分程度とも)日光を浴びるとよいそう。

 

新型コロナウイルス を死滅させることが証明された紫外線C波。

こちらは人体に有害ですが、

現在、紫外線C波の中でも人体に無害の「遠紫外線C波」について研究が進んでいるそうです。

(紫外線C波ランプ:254nm。 遠紫外線C波:205〜230nm。)

人体に無害であることが証明されれば、病院、学校、空港等で遠紫外線ランプが使用できる可能性が広がります。

 

上手に紫外線と付き合っていけるとよいですね。