国語の教科書『スイミー』でお馴染み、絵本作家のレオ・レオーニ展へ行って参りました。
https://www.asahi.com/event/leolionni/outline.html
現在、東京・新宿で開催中の「レオ・レオーニ展」。(今月9月29日までですが。。。)
会場は老若男女、様々な方がいらっしゃいました。
私自身は、『スイミー』は小学生の頃に授業で読んだ記憶はあったものの、
それから作品に触れることはなく、
再び読むようになったのは友人から『あおくんときいろちゃん』をプレゼントされたのがきっかけでした。
レオ・レオーニは元々はグラフィックデザイナーとして活躍しており、絵本を描き始めたのは49歳でした。
この絵本を描くきっかけとしての逸話は2つあります。
1つ目は、
汽車に乗っていた時に騒ぎ出した孫たちをなだめるために雑誌をちぎってつくった、といわれるもの。
2つ目は、
レオーニはブリュッセル万博、特設パビリオンのアートディレクションを任されることになりましたが、
人種差別問題を取り扱うパビリオンだったことから政治的弾圧を受けて途中で閉鎖されてしまいました。
翌年、レオーニはこの『あおくんときいろちゃん』の中で
物語中に様々な色の子どもたちが仲良く遊ぶシーンを描くことで、よりよい社会を目指す方法を唱えたのではないか、
といわれるものです。
レオ・レオーニが残した作品は、
色に溢れていて、また様々な技法が使われており、
それは原画を見ると本当によくわかります。
紙を切り貼りするコラージュ、水にインクをたらして作った模様の上に紙をのせてつくったマーブリング、
彫ったゴム、野菜の断片などに絵の具をつけてスタンプするスタンピングなどなど。
子ども大人も興味津々で展示を観ていました。
『フレデリック』、『じぶんだけのいろ』、『ペツェッティーノ』、『マシューのゆめ』等
様々な作品がありますが、
『じぶんだけのいろ』、『ペツェッティーノ』は
主人公の自己が色で表現されています。
「色々な人」という表現を私たちは使いますが、まさに
様々な人、自分らしさ、を ”色”で表現しているということです。
こういった自己探求、自分探しに焦点を当てた作品が多いのは、
レオーニがオランダのアムステルダムでユダヤ人として生まれ、
結婚後イタリアで暮らすものの、戦時ナチスの弾圧を逃れるためにアメリカに亡命した、といった背景も
大きく影響しているのだと思います。
冬には鹿児島で開催されるそうなので、ご興味のあるお近くにお住まいの方はぜひご覧になってみてください!
さて、展示を堪能した後は
お腹も満たしたいということで、
『レオ・レオーニカフェ』、へも行って参りました。(銀座です。)
ここからはカフェとお食事の写真で終わりにしたいと思います!!
店内
にじいろフレンチトースト
「じぶんだけのいろ」のフレンチトースト。
ミートボールのトマト煮と紫キャベツが入っています。
そう いう わけさ。
ベリーをのせたベイクドチーズケーキ。