自分色と自信

 

自分らしい色、って意識していますか?

 

ヨーロッパでのパーソナルカラー第一人者といわれるガブリエル・M・ブレス・ティマンさんの

講演に行って参りました。

 

「パーソナルカラー」って何?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、

難しいことはありません。

簡単に言うと

「自分に似合うカラーグループを見つけること」です。

「カラーグループ」と表現したのは、似合う色は1つだけではなく、

似合う色のトーン(鮮やかさと明るさ)というのがあり、

私に似合う赤・青・緑・・・とあるので「カラーグループ」と書きました。

 

 

 

上の方が、ガブリエル・M・ブレス・ティマンさんです。

オーストリアからいらっしゃり、講演をされました。

 

最初は色彩を学ぶ時には必ず出てくるヨハネス・イッテンさんについてのお話。

興味深い研究があり、それは私も知っていたのですが、それについてはまたの機会に書きたいと思います。

 

彼女はパーソナルカラー診断には3つのレベルがある、というお話をしていました。

 

レベル1: 外見の美しさ

レベル2: 自己表現

レベル3: energy level field(自信を持って生きる力)

 

まず、レベル1は本当に単純に似合う色みを知るということ。

似合う色がわかれば健康的に素敵に見えます。

 

レベル2は、自分らしい色を知り活用することで自己表現力を身に付けることができるということ。

ガブリエルさんがおっしゃっていたのは、

”第1印象に2回目はない”

”似合う色(服)を身に付けると存在感を増すことができ、強いプレゼンテーションになる”ということでした。

これも、

自分をどう見せたいか、ということを意識している方にとってはとても理解できるものだと思います。

身に付けている色によって相手が「この人はこういう人なのかな」と性格を無意識的に判断することもあるので

非常に重要な要素になります。

 

そして、レベル3自信を持って生きる力を色は与えることができること。

これを彼女は強調していました。

何より、これが生きていく上で一番重要だと。

 

その中でとても印象的なエピソードがありました。

 

 

 

 

全く目の見えない方がガブリエルさんにパーソナルカラー診断の依頼をされたことがあったそうです。

 

ガブリエルさんはとても驚き、ですが通常と同じように、その方の胸元にドレープを1枚ずつあてたそうです。

すると、その方は気に入った時は"Please leave it to me."(そのままあてておいて。)と。

気に入らない場合には"I can't stand it. Please remove it."(耐えられないので外してください。)と

言われたそう。

 

目は見えないのですが、その方は感じた事をそのまま言い、

ガブリエルさんはその気に入られたカラードレープを選定していったとのことでした。

 

 

通常は、カラリストがお客様に似合う色を選んでいくのですが、

これは何を表しているのか、というと、

実は私たちは”自分らしい色””似合う色”はわかっているのではないか、ということです。

 

目の見えない方は五感の中の視覚は無いのですが、

その分、他の感覚が敏感である可能性も高いと思います。

 

人間の目の中にある色を感じる「オプシン」というタンパク質が、

実は皮膚の中にもあることがわかっていますが、

そういった事も関係しているかもしれません。

 

 

私たちは普段、様々なものを目にしすぎているために

本来なら感覚的に感じ取れるであろう”自分(らしい)色”を見落としているのかもしれませんね。