
風土と色Part.2「倉吉」番外編。 レトロにも色々ありますが、、、
前回の倉吉(白壁土蔵のまち)もレトロな町並み、と言われますが、
その近くの喫茶店にて「昭和レトロ」に出会いました。
さて、中に入ってみると、、、


家具自体は落ち着いた大正ロマン風ですが、
壁、テーブルクロスや照明器具、雑貨類で見事に昭和レトロ風になっています!
ドギツくなりそうなのに、くだけつつもマッチして楽しい空間になっているのはなぜだろう、と考えると
それは壁面にあるのではないでしょうか。
まず、トーン。
壁は原色に見えるかもしれませんが、
少し褪せた色(少ーしグレーを混ぜたような色)で統一しています。
この少し褪せた色みが昭和っぽさを感じさせています。
また、壁のオレンジと青緑がひとくせある対象色相、になっています。
対象色相とは、、、

この色相環(色のグラデーションを環にしたもの)で反対側にある色同士より少しズレた関係性、のこと。
簡単に言うと、小洒落た雰囲気を作りたい時等に組み合わせる配色だったりします。
黄赤(オレンジ)に対しての反対の色は青。
そこから少しズレた所に青緑、があります。黄赤と青緑は対象色相になっています。
この空間ではこの対象色相のオレンジと青緑を上手に使われていると感じました。
私は昭和世代でもあるので、、
雑貨のひとつひとつまで懐かしく感じ、この喫茶店でわくわくするひと時を過ごせたのでした。