東京六本木にある、『louise poulsen』(ルイスポールセン)ショールームへ行って参りました。
北欧照明にご興味のある方ならご存知の「PH5」(上写真は「PH5 Mini」)。
この「PH5」にはある秘密が隠されています。
それが「赤」と「青」。
どういうことかと言うと・・・
人間の見える光(可視光線)は青紫〜赤までありますが、
私たちの目の感度が高まるのは緑〜黄色で、赤や青への感度はそれよりも劣ると言われています。
このように、緑〜黄色で目の感度は高くなります。
ヘニングセンは「PH5」をつくる際、このことに着目。
器具の中に下記写真のように「赤」と「青」の色を入れ、
そこに電球の光が当たるようにしました。
そうすることで、感度の劣る「赤」と「青」の部分を補正したそうです。
その他にも、「グレア」(まぶしさ)を防ぐ為に、「PH5」では中のランプの位置を上げ下げできるようになっています。
そうすることで、光の漏れによる「グレア」を防ぐことができます。
非常に緻密に考えて作られていることがわかると、大切に長く使っていきたいと思えますよね。
さて、もう一つ。
インテリアコーディネートをする上でのペンダント照明マメ知識。
日本のインテリアコーディネートでは一般的に、
テーブル天板から60㎝の位置にペンダント照明の先端がくるとよい、と言われますが。
(上写真は60㎝です。 もっと高い位置のご家庭も多いと思います。)
デンマークでは55㎝、とのことです。
頭がぶつかる!?心配はありますが(それは60でも同じですね。)
本場、北欧風を目指すのであれば、ぜひ55㎝にチャレンジしてみましょう(笑)。
北欧では、美しさを感じるのは柔らかいグラデーションになる光、
つまり、ダウンライトのような点の光ではなく、斜め等からひろく柔らかくさす光、と考えられています。
確かに、ダウンライトのような上からの光だと、人の顔は美しくはなかなか見えません。
日本よりも、低い位置からの照明が好まれるんですね。
きちんとした照明器具を使えば、低い位置に置いてもまぶしさを感じません。
その空間の用途やつくりたい雰囲気によって、上手に照明器具を使い分けたいですね。