今年のミラノサローネも無事終了。
今年は37万人以上もの来場者数があったとのことでした。
今後、雑誌等で特集が組まれるかと思いますが、
色については
・ソフト〜ペールカラーコーディネーション
・イエロー〜ゴールド
の様々なバリエーションが見られたそう。
毎年、流行色が打ち出されていますが、
それは2年前に流行色会議で決められている、というのは
かなり広く知られるようになりました。
それとはまた別に、各団体などで流行色を打ち出しています。
例えば、PANTONEで発表している2016年の流行色は
Rozequartz(ローズクォーツ:淡いピンク)とSerenity(セレニティ:淡いブルー)です。
この柔らかい色は現代のストレス社会の中で求められる安心感や幸福を表しています。
2色使いの発表は今回が初めてとのこと。
これは以前書いた「色の相互関連性」と通じる部分があると思います。
暖色のローズクォーツと寒色のセレニティ、そのグラデーションの表現は、
単体で存在し、ある一定の見方をされるものではなく、その関係性やバランスの中で流動性を持って見られるものである
というジェンダーの解釈につながるものにもなっています。
・・・と、インテリアから離れましたが、
インテリアについて見れば、確かに上のように柔らかい色の組み合わせは
心をふんわりと優しい気持ちにさせる効果があります。
デザインも丸みのあるものを選ぶとより柔らかさと安心感のあるインテリアになりますよね。
人は、衝突を避け、楽しく明るくほがらかに生きたいと思っていると自然にパステル色を選ぶ傾向にあります。
流行はその時代を反映するものではありますが、それも人間が決めているもの。
個人的な使い方としては流行色は一つの目安。素敵だな、と思ったら取り入れればよいと思っています。
後はやはり自分スタイルを見つける、自身がどんなスタイルで暮らしていきたいか、
そのために生活の舞台(インテリアやエクステリア)をどんな風にしていくか。
そのサポートをしていくのが私たちのような仕事だと思っています。